目次
はじめに
ボイスロイド（VOICEROID）は、個人・商用問わずさまざまな音声コンテンツ制作で活用されている人気の音声合成ソフトです。しかし「商用利用は本当にできるのか？」「どこまで使っていいのか？」など、利用規約や使い方について疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
ボイスロイドの種類については以下でご説明しています。
【2025年最新版】ボイスロイドの種類・全キャラクター＆全ボイス一覧｜比較早見表つき
この記事では、ボイスロイドの商用利用に関する規約や利用範囲、注意点、実際の活用事例、導入時のコストなどを徹底解説します。さらに、「ボイスロイドの値段はいくら？全キャラクター価格一覧とお得な購入方法【2025年最新】」の記事へのリンクも紹介しますので、コスト面を詳しく知りたい方もぜひご参照ください。
ボイスロイドの商用利用は可能？
結論から言うと、ボイスロイドの多くは商用利用が可能です。ただし、「全てのボイスロイドキャラクターが商用利用OK」というわけではなく、利用できる範囲や条件はキャラクターごと、製品ごとに異なります。
ボイスロイドの商用利用とは、作成した音声をYouTubeやニコニコ動画などの収益化動画、広告、企業のプロモーション、教材やオーディオブックなど、お金を得る活動やサービスで利用することを指します。
商用利用が可能なボイスロイド製品の場合でも、次のポイントに注意が必要です。
・キャラクターごとに商用利用の可否が異なる
たとえば「結月ゆかり」「琴葉茜・葵」など人気キャラクターの多くは商用利用に対応していますが、一部キャラクターは個人利用のみ、または事前申請が必要な場合もあります。
最新情報や利用範囲は必ず公式サイトや製品ページでご確認ください。
・著作権・クレジット表記の義務
商用利用時には、著作権者表記（例：「©AHS」「©VOCALOMAKETS」など）やキャラクター名のクレジット表記が必要になることが一般的です。記載方法は公式ガイドラインやFAQに明記されています。
・用途や規模によって追加申請が必要なケースも
営利目的での大規模利用や、音声データそのものを商品化（例：自作音声の販売）する場合、権利元への個別申請や追加ライセンス契約が求められる場合があります。
・規約の確認は必須
同じボイスロイドでも、バージョンやパッケージごとに利用範囲が異なることがあります。必ず各製品の最新利用規約を確認しましょう。不明な場合は公式の問い合わせフォームから確認できます。
このように、ボイスロイドは商用利用できる製品が多い一方で、利用条件や注意点が細かく定められています。収益化を伴う活動やビジネス利用を検討している場合は、事前に規約をよく読み、トラブルを避けるために正しい手順で利用することが重要です。
商用利用時に確認すべきポイント
ボイスロイドを商用利用する際は、トラブルを避けて安全に活用するためにも、以下のポイントを必ず確認しておきましょう。
- 商用利用の可否を必ずチェック
すべてのボイスロイド製品・キャラクターが商用利用に対応しているわけではありません。公式サイトや各キャラクターの製品ページで、「商用利用可能」と明記されているかを最初に確認しましょう。バージョンや販売元によっても規約が異なることがあるので、細かい部分まで目を通すことが大切です。 - クレジット表記（著作権表示）の義務
商用利用では、多くの場合「©AHS」やキャラクター提供元の表記など、決められた著作権表記をコンテンツ内や動画説明欄などに入れる必要があります。どのように表記するか、どこに記載すればいいかは公式ガイドラインや利用規約に詳しく書かれているため、必ず確認し、正しく記載しましょう。 - 利用申請や追加ライセンスが必要なケース
動画や音声コンテンツでの一般的な利用は多くの場合OKですが、以下のような場合は、事前に申請や追加契約が必要となることがあります。
・大規模な商用プロジェクト（企業CMや多店舗展開の自動音声など）
・音声データ自体の再販や配布（例：ナビ音声、アプリ音声の販売）
・他の権利者や企業が関わる場合
該当しそうな場合は、必ず公式の問い合わせ窓口から相談しましょう。 - 音声データの加工や編集の範囲
ボイスロイドで生成した音声を編集ソフトで加工（ノイズ除去やピッチ調整、BGM合成など）すること自体は許容されているケースが多いですが、過度な改変やキャラクターのイメージを損なうような使い方は禁止されている場合があります。規約に「音声データの改変」「編集範囲」に関する記載があるか必ずチェックしてください。 - 再配布・二次利用の制限
ボイスロイドで作成した音声を、第三者に再配布したり、音声素材そのものを販売・譲渡することには厳しい制限があります。自分が制作したコンテンツ（動画やプレゼンなど）に組み込むのはOKでも、音声単体での再配布・販売は禁止されているケースがほとんどです。 - 利用規約・ガイドラインの定期的な確認
ボイスロイドの利用規約やガイドラインは、アップデートや運営方針の変更によって内容が変わる場合があります。商用利用を継続する場合は、定期的に公式サイトをチェックし、最新の情報に目を通すことをおすすめします。
具体的な活用例（商用事例）
ボイスロイドは、単なる個人用途にとどまらず、さまざまなビジネスや商用プロジェクトで活用されています。実際にどのような場面で使われているのか、具体的な事例をいくつか紹介します。
- YouTubeやニコニコ動画など収益化動画のナレーション
ボイスロイドは、YouTubeやニコニコ動画での解説動画・レビュー・実況など幅広いジャンルでナレーションとして利用されています。特に「合成音声による解説動画」は差別化が図りやすく、キャラクターごとの個性も人気です。収益化設定を行っている動画でも、利用規約を守れば商用利用が可能です。 - 企業プロモーション動画・商品紹介映像
企業のプロモーションビデオや商品紹介、Web広告動画のナレーションにもボイスロイドは活躍しています。自然なイントネーションで日本語を話せるため、コストを抑えて印象的な音声コンテンツを制作したい企業に支持されています。 - 電話応対・IVR（自動音声応答）システム
企業の電話窓口やIVRシステムの自動応答メッセージにもボイスロイドの音声が利用されています。例えば、営業時間案内やガイダンス、アンケート案内など、録音の手間を省きながら高品質な音声案内を提供できます。 - オーディオブックや教材・eラーニング
教育分野でも、ボイスロイドはオーディオブックや教材読み上げ、eラーニングのナレーションとして使われています。大量のテキスト読み上げが必要な場合にも、自動で高品質な音声が作成できるため、効率的な教材制作が可能です。 - イベント会場や店内アナウンス
イベント会場や店舗内の自動アナウンスでも、ボイスロイドが使われています。店内放送やセミナーでの案内音声など、決まった文言を安定した品質で流せるのがメリットです。 - ゲームやアプリのキャラクターボイス
一部ゲームやアプリでは、ボイスロイドの音声をキャラクターのセリフやナビゲーション音声として利用している例もあります。商用利用条件を満たし、必要に応じて追加ライセンスや申請を行えば、幅広い用途での導入が可能です。
これらの事例はいずれも、ボイスロイドの「自然な日本語音声」と「コストパフォーマンスの高さ」を生かしたものです。利用規約を守ることはもちろん、事例によっては追加申請やクレジット表記が必要な場合もあるため、必ず公式情報を確認してから活用しましょう。
また、ボイスロイドを無料でスマホで使いたい！という方は、以下の記事もぜひご確認ください。
【2025年最新】ボイスロイドを無料でスマホで使う方法｜代替アプリ・おすすめ音声合成サービスまとめ
ボイスロイドを商用利用する流れ
ボイスロイドを実際に商用利用する際は、以下のステップを踏むことで、スムーズかつ安心して活用できます。はじめての方も、以下の流れに沿って手続きを進めましょう。
- 商用利用可能な製品・キャラクターを選ぶ
まず、公式サイトや販売ページで「商用利用が可能」と明記されているボイスロイド製品やキャラクターを選びます。キャラクターごとに規約や条件が異なるため、必ず最新の情報を確認してください。 - 利用規約・ガイドラインの確認
商用利用時には、各製品の利用規約やキャラクターごとのガイドラインを熟読しましょう。著作権表示やクレジット表記、禁止事項、追加申請が必要なケースなど、必ず押さえておくべきポイントが記載されています。 - ソフトの購入・インストール
選んだボイスロイド製品を購入し、PCにインストールします。体験版や旧バージョンでは商用利用が認められていないことが多いので、必ず正規ライセンスを取得しましょう。 - 音声の作成・編集
商用目的に利用する原稿や台本を用意し、ボイスロイドで音声を作成します。必要に応じて音声編集ソフトでノイズ除去や音質調整、BGM合成などの加工を行っても問題ありません（ただし、規約範囲内で）。 - クレジット表記や必要な申請の実施
商用利用時には、規約に沿ってクレジット表記や著作権表示を行いましょう。また、規模の大きなプロジェクトや特殊な用途の場合は、公式サポートや権利元への事前申請・許可が必要な場合があります。不明点は必ず問い合わせてください。 - コンテンツの公開・活用
規約を順守した上で、作成した音声を動画やコンテンツに組み込み、YouTubeへの投稿やサービスでの利用、教材・業務での展開を行います。公開後も、規約の改定やアップデート情報がないか定期的に確認することをおすすめします。
この流れを押さえておけば、トラブルを避けながら安心してボイスロイドを商用利用できます。特に「規約の確認」と「クレジット表記」「申請の有無」は必須ポイントなので、事前にしっかり準備してから活用しましょう。
ボイスロイドの料金とコスト感
ボイスロイド製品は、主に「キャラクターごとに単品販売」されており、1キャラクターあたりの価格はおよそ8,000円〜12,000円前後が一般的です。期間限定のセールやパッケージ販売がある場合は、もう少し割安になるケースもあります。また、ダウンロード版・パッケージ版など購入形態によっても価格が異なる場合があります。
複数のキャラクターをまとめて購入したい場合や、セット商品が販売されている場合は、1体あたりの単価が安くなることもあるため、用途や予算に応じて比較検討すると良いでしょう。
商用利用を考えている方が注意すべきポイントは以下の通りです。
・商用利用だからといって追加で料金がかかることは基本的にありません。ただし、企業単位で大規模に利用する場合や、特殊な用途（音声素材の再販など）では追加ライセンスや契約が必要となる場合があります。
・旧世代のボイスロイド製品や体験版では商用利用できないことが多いため、必ず「商用利用可能」と明記された正規ライセンス版を購入してください。
・製品の価格は変動することがあるため、購入前に公式サイトや販売店で最新の価格情報を確認しましょう。
・コストを抑えたい場合は、公式セールやキャンペーン期間を活用するのもおすすめです。
さらに、各キャラクターの具体的な価格や、お得な購入方法、全体の比較一覧などについては、下記の関連記事で詳しく紹介しています。
→ ボイスロイドの値段はいくら？全キャラクター価格一覧とお得な購入方法【2025年最新】
商用利用を前提に検討している方は、ぜひ上記の記事も参考にして、自分の用途や予算に合った最適なボイスロイドを選びましょう。
まとめ｜安心してボイスロイドを商用利用するために
ボイスロイドは、商用利用に対応したキャラクターや製品が多く、規約を守ればビジネスや収益化にも幅広く活用できます。商用利用時は必ず最新の利用規約やガイドラインを確認し、クレジット表記や必要な申請を忘れずに行いましょう。導入コストや各キャラクターの詳細についても事前に調べておくことで、安心してボイスロイドを活用できます。不明点があれば必ず公式サイトで確認し、安全に活用しましょう。
