
目次
- 1 はじめに|VOICEVOXとは?できることと人気の理由
- 2 VOICEVOXのインストール方法【Windows・Mac・Web】
- 3 読み上げBotの作り方|DiscordでVOICEVOXを使う方法
- 4 VOICEVOXと動画制作|ナレーション・実況音声の作り方
- 5 キャラクターの変更方法とおすすめキャラ紹介
- 6 アクセント辞書・調声設定で自然な読み上げに
- 7 初心者でも超簡!BotとDiscord連携方法
- 8 トラブルシューティングとアップデート情報
- 9 応用編|VOICEVOXを使った読み上げBotの作成に挑戦したい方へ
- 10 まとめ|VOICEVOXを活用して配信・制作をもっと自由に
- 11 よくある質問(FAQ)
はじめに|VOICEVOXとは?できることと人気の理由
VOICEVOXの特徴と使い方の全体像
VOICEVOXは、無料で使える高品質な日本語音声読み上げソフトです。直感的な操作でテキストを自然な音声に変換でき、動画ナレーションやプレゼン、読み聞かせ用途に人気があります。
特徴は、商用利用が可能で、ずんだもんや四国めたんなど魅力的なキャラクター音声が豊富なこと。再生速度や声の高さ、イントネーションも調整でき、誰でもプロ品質のナレーションが作れます。
さらに、開発者向けには「VOICEVOXエンジン」が用意されており、PythonやDiscord Botとの連携、自動読み上げの実装も可能です。
具体的なやり方は、以下の記事で初心者でも分かりやすく解説しています。是非参考にされてみてください↓
商用利用・無料で使える音声合成ソフトとしての強み
VOICEVOXの最大の強みは、高品質な音声を無料で、しかも商用利用可能な形で提供している点です。
通常、ナレーション用の音声合成ソフトは有料ライセンスが必要な場合が多い中、VOICEVOXは個人・法人問わず無料で使えるキャラクターが揃っており、条件付きで商用利用も認められています。
とくに、ずんだもんや四国めたんなどの人気キャラクターは商用動画、アプリ、配信コンテンツにも使用可能で、クレジット表記を守れば追加料金は不要。
この手軽さと柔軟さから、YouTuber・教育者・小規模開発者まで幅広く支持されています。
VOICEVOXのインストール方法【Windows・Mac・Web】
Windows・Mac向けのインストール手順
VOICEVOXをWindowsで使うには、公式サイトからアプリをダウンロードして解凍するだけで始められます。
まず、VOICEVOX公式サイト(https://voicevox.hiroshiba.jp/)にアクセスし、「ダウンロード」をクリックします。

ダウンロードされたZIPファイルを任意の場所に解凍し、中にある「VOICEVOX.exe」を実行すれば起動します。
インストール不要のポータブル形式なので、PCにソフトを追加せず使えるのも手軽です。
初回起動時は、音声ライブラリのダウンロードが自動で行われるため、数分程度待機すれば準備完了です。
Macで開けない・起動しない時の対処法
VOICEVOXをMacで起動しようとした際に**「開けない」や「起動しない」といったエラーが出る場合は、セキュリティ設定や対応環境**が原因であることが多いです。
まず、「開発元が未確認のアプリです」と表示された場合は、[システム設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[このまま開く]を選択して許可します。
それでも起動しない場合は、MacのOSバージョンが対応しているか確認しましょう(macOS 11以降が推奨)。
また、M1/M2チップ搭載のMacでは、Rosettaのインストールが必要なケースもあります。
動作しない場合は、Web版のVOICEVOX(https://www.voicevox.su-shiki.com/)も検討できます。インストール不要でブラウザから利用可能で、VOICEVOX(ボイスボックス)とVOICEVOX Nemo(ボイスボックス ネモ)を使って音声を合成しております。
Web版VOICEVOXの使い方と特徴

Web版VOICEVOX(https://www.voicevox.su-shiki.com/)は、インストール不要で使えるブラウザ上の音声読み上げツールです。パソコンやタブレットから公式サイトにアクセスするだけで、簡単にテキストを音声に変換できます。簡易版のページも選択できますよ。
使い方はとてもシンプルで、画面上の入力欄に文章を入力し、キャラクターや話速・ピッチを選んで「再生」または「音声出力」をクリックするだけです。デバイスに依存せず、いつでもどこでも使える手軽さが魅力です。
ただし、アプリ版と比べて一部の細かい設定やキャラ追加ができない点には注意が必要です。気軽に試したい人や、Macでアプリが動かない場合の代替としても便利です。
読み上げBotの作り方|DiscordでVOICEVOXを使う方法
必要な環境と前提知識(Python、Dockerなど)
VOICEVOXで読み上げBotや自動読み上げ機能を作成するには、いくつかの開発環境や基本的な知識が必要です。
まず、Pythonの基礎知識があるとスムーズに進められます。音声を自動生成したり、Discord Botと連携させるには、Pythonでの簡単なスクリプト記述が必要になるためです。
また、VOICEVOXエンジンを使う際には、Dockerの環境構築が必要になることがあります。Dockerは仮想環境を立ち上げるためのツールで、エンジンを手軽に動かす手段として広く使われています。
そのほか、ターミナルやコマンドプロンプトの操作に慣れておくと便利です。GitHubからファイルをダウンロードしたり、APIを叩いて音声生成を行うための最低限のコマンド操作が求められます。
VOICEVOXエンジンの導入とGitHubの活用方法
VOICEVOXエンジンは、コマンドやAPI経由で音声を生成したいときに使うバックエンド用ソフトです。Botの構築や自動化にはこのエンジンの導入が欠かせません。
導入は、VOICEVOX公式のGitHubリポジトリ(https://github.com/VOICEVOX/voicevox_engine)から行います。
「Releases」ページから、自分の環境に合った最新版をダウンロードし、解凍・起動するだけで使い始められます。
開発に慣れている方は、Docker版やPythonからのビルドも選べます。GitHubには手順やAPI仕様、アップデート履歴が詳しく掲載されているため、トラブル時の確認やカスタマイズにも非常に便利です。
Discord Botと連携させる基本的な構成例
VOICEVOXを使ってDiscordでメッセージを読み上げるBotを作るには、Discord BotとVOICEVOXエンジンを連携させる必要があります。基本的な構成は以下の通りです。
- PythonでBotを作成し、Discordのメッセージを受信できるようにします。
- 受け取ったテキストを、ローカルで動かしているVOICEVOXエンジンにAPIリクエストして音声データを生成します。
- 生成された音声を、一時ファイルとして保存し、Discordのボイスチャンネルで再生します。
この仕組みを使えば、チャットの内容をリアルタイムで読み上げるBotを構築できます。
シンプルなスクリプトでも動作しますが、複数ユーザー対応やエラーハンドリングを加えることで、より安定した運用が可能になります。
VOICEVOXと動画制作|ナレーション・実況音声の作り方
動画編集ソフトとの連携(AviUtl、Premiereなど)
VOICEVOXで作成した音声は、動画編集ソフトにそのまま読み込んで使うことができます。出力形式はWAVが基本ですが、MP3変換も可能なため、多くの編集ソフトと相性が良好です。
たとえば、AviUtlでは「音声ファイルの読み込み」で簡単にナレーションを挿入可能。Adobe Premiere Proなどのプロ向けソフトでも、BGMとの音量バランスを調整しながらナレーションを配置できます。
あらかじめVOICEVOXでスピードやイントネーションを整えておくと、編集の手間が少なく済むため、ナレーション付き動画を効率よく仕上げたい人におすすめです。
音声保存形式とおすすめ設定
VOICEVOXでは、生成した音声をWAV形式で保存するのが基本です。WAVは無圧縮で高音質なため、動画編集や音声合成に向いています。
もしファイルサイズを抑えたい場合は、外部ツールでMP3形式に変換すると扱いやすくなります。
保存時に調整できる主な設定には、**話速(スピード)、音高(ピッチ)、音量(ボリューム)**があります。
自然な読み上げにしたい場合は、話速を「1.1〜1.2倍」程度にし、ピッチをやや下げると落ち着いた印象になります。
動画やナレーション用途では、再生タイミングやイントネーションもプレビューで確認しながら調整するのがポイントです。
VOICEVOXを使った実況・プレゼン動画の事例
VOICEVOXは、ゲーム実況やプレゼン動画のナレーション音声として幅広く活用されています。
たとえば、実際のYouTubeでは「ずんだもん」や「四国めたん」の声を使って、ゲームの操作説明や感想をユーモラスに伝える実況動画が多数投稿されています。
また、ビジネスや教育分野では、プレゼン資料にVOICEVOX音声を組み合わせて、視聴者の理解を助ける事例もあります。図解やテキストだけでは伝わりにくい内容も、音声を加えることで印象が深まり、伝達力が向上します。
話すのが苦手な人でも、高品質なナレーションを手軽に作れる点が、VOICEVOXならではの魅力です。
キャラクターの変更方法とおすすめキャラ紹介
人気キャラクター:ずんだもん・WhiteCUL とは?

ずんだもんとWhiteCUL(ホワイトカル)は、VOICEVOXで特に人気の高いキャラクター音声です。どちらも無料で商用利用可能な点が大きな魅力です。
ずんだもんは、明るく元気な少年のような声が特徴で、ゲーム実況やバラエティ動画など、親しみやすさが求められる場面でよく使われています。やや高めのトーンで感情表現もしやすいため、配信者にもファンが多いキャラです。
一方、WhiteCULは、クールで落ち着いた女性の声が魅力。プレゼン・商品紹介・解説動画など、知的で信頼感を与えたい場面に向いています。
どちらも公式ガイドラインを守れば、動画・アプリ・Botなど幅広く使用できる万能キャラクターです。
キャラの切り替え・追加の方法
VOICEVOXでは、画面上のプルダウンメニューから簡単にキャラクターの切り替えができます。テキスト入力欄の下にある「話者(キャラ名)」を選択するだけで、即座に別の声で再生・出力が可能です。
複数のキャラを切り替えてセリフを読み上げさせたい場合は、セリフごとに話者を変更して出力→編集ソフトで合成する形が一般的です。
新しいキャラを追加したい場合、VOICEVOXアプリでは基本的に既に組み込まれている対応キャラのみ使用可能ですが、VOICEVOXエンジンを使えば外部キャラモデル(対応した声ライブラリ)を導入することもできます。
ただし、非公式キャラや外部追加キャラを使う場合は、ライセンスやクレジット表記の確認が必要です。
クレジット表記のルールと注意点
VOICEVOXのキャラクター音声は、無料かつ商用利用可能ですが、使用する際にはクレジット表記が義務付けられている場合があります。
特に「ずんだもん」「四国めたん」「WhiteCUL」など公式キャラを使う場合は、各キャラクターごとに定められた表記ルールを守る必要があります。
たとえば、「VOICEVOX:ずんだもん」や「VOICEVOX:WhiteCUL(白井悠介)」といった表記が求められ、動画の概要欄・Webページ・アプリ画面などの見える場所に記載するのが基本です。
また、改変した音声や再配布は原則禁止されているため、商用プロジェクトで使う際は必ずVOICEVOX公式のライセンスガイドラインを確認しましょう。
アクセント辞書・調声設定で自然な読み上げに
アクセント辞書の導入とカスタマイズ
VOICEVOXでは、言葉のイントネーションを細かく調整できるアクセント辞書が用意されています。読み方がおかしい単語や特殊な名称を正しく発音させたい場合、この辞書を編集することで自然な読み上げが可能になります。
アプリ版では「辞書管理」画面から直接追加・修正ができ、手動で読み方やアクセント位置を設定するだけで反映されます。
声の高さ・スピードなどパラメータ調整のコツ
VOICEVOXでは、**音声の高さ(ピッチ)・話す速さ(スピード)・声の大きさ(ボリューム)**を細かく設定できます。
自然な読み上げにしたい場合は、話速を1.1〜1.2倍、ピッチを少し下げると落ち着いた印象になります。
キャラクターや用途に合わせて数値を微調整し、プレビュー再生で違和感がないか確認するのがポイントです。
辞書の配布場所と反映方法
ユーザーが作成したアクセント辞書は、GitHubや有志サイトで共有されていることがあります。ダウンロードした辞書ファイルは、VOICEVOXの指定フォルダに配置することで読み込めます。ファイル名や形式に注意し、再起動後に「辞書読み込み」操作を行うと反映されます。
利用時は、表記ルールや著作権の扱いも必ず確認しておきましょう。
初心者でも超簡!BotとDiscord連携方法
以下の動画では、無料で使えるKuronekoServer様のBotを用いたDiscordでの音声生成方法を紹介されています。
初心者でも簡単に導入できるので、こちらも併せて参考にされてみてください。
トラブルシューティングとアップデート情報
no.7などのエラーと対処方法
VOICEVOXを使用中に表示される「no.7」などのエラーは、主に音声ライブラリの読み込み不具合やファイルの破損が原因です。
まずはVOICEVOXを再起動し、それでも解消しない場合は以下を確認してください:
- 音声ライブラリが正しくダウンロードされているか
- インストール先のフォルダに日本語が含まれていないか
- セキュリティソフトが誤検知していないか
それでも解決しない場合は、VOICEVOX公式GitHubの「Issues」セクションを参考に、同様の報告がないか確認しましょう。
最新アップデートの確認と適用方法(GitHub利用)
VOICEVOXの最新バージョンは、公式サイトまたはGitHubのリリースページから確認できます。
GitHubはこちら:https://github.com/VOICEVOX/voicevox/releases
アップデート手順は以下の通りです:
- 最新バージョンのZIPファイルをダウンロード
- 旧バージョンのフォルダとは別の場所に解凍
- 新しい「VOICEVOX.exe」を起動
設定や音声ライブラリは共有できるため、古いバージョンを削除せずに併用・比較も可能です。
よくある質問と不具合の回避策
VOICEVOXの使用中に多く寄せられる質問には、次のようなものがあります:
- 音声が出ない → 出力デバイスが正しいか確認
- キャラが表示されない → 音声ライブラリが未ダウンロードの可能性
- 保存ができない → 書き込み権限のあるフォルダを選ぶ
また、不具合を防ぐには常に最新バージョンを使用し、キャラクターや設定ファイルの改変を控えることが大切です。
困ったときは、公式FAQやGitHubのコメント欄、ユーザーコミュニティも活用するとスムーズに解決できることが多いです。
応用編|VOICEVOXを使った読み上げBotの作成に挑戦したい方へ
VOICEVOXの基本的な使い方をマスターした方は、さらに一歩進んで「Discord」などで活用できる読み上げBotの作成にもチャレンジしてみませんか?
以下のページでは、PythonやVOICEVOXエンジンを活用した読み上げBotの作り方や、実際に動かせるサンプルコードを初心者向けに解説しています。
Botによる自動読み上げや配信への応用に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ|VOICEVOXを活用して配信・制作をもっと自由に
用途別おすすめ活用法まとめ
VOICEVOXは、さまざまなシーンで活用できる万能な音声合成ツールです。
【動画制作】
YouTubeやプレゼン動画のナレーションに最適。複数キャラを使い分けることで、視聴者の印象に残る構成が可能です。
【配信・実況】
ゲーム実況やDiscord配信では、Botと連携させてチャットを自動読み上げすることで、視聴者とのやり取りをスムーズに行えます。
【教育・読み聞かせ】
教材や音読練習、絵本読み上げなどに活用すれば、音声付きコンテンツを手軽に作成できます。
今後の進化と注目のポイント
VOICEVOXは現在も積極的に開発が進められており、新キャラクターや機能の追加が随時行われています。
注目すべき点は以下のとおりです:
- 音声の自然さがさらに向上
- 商用ライセンスの整備や拡張
- Web版やAPI機能の強化
将来的には、感情表現や歌唱機能への対応も期待されており、より多彩な活用が可能になるでしょう。
関連ページへのリンクと活用ナビ
VOICEVOXをもっと活用したい方は、以下の関連ページもぜひ参考にしてください:
- VOICEVOXで読み上げBotを作る方法(Discord・Python対応)
- キャラの切り替え・追加方法とおすすめ活用例
- 動画編集ソフトとの連携・ナレーション活用ガイド
- アクセント辞書と音声調整の使い方入門
- よくあるエラーとトラブル解決まとめ
これらを併せて読むことで、初心者でもスムーズにVOICEVOXを使いこなせるようになります。